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- 2022.04.27 Wednesday
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先週末、アメリカ、コロラドスプリングスで開催された四大陸フィギュアスケート選手権を主人と観戦してきました。
サクラメントからデンバーまで2時間半の飛行機移動後、レンタカーで1時間半かけてコロラドスプリングスにたどり着きました。カリフォルニアは最近春めいていましたが、コロラドスプリングスは標高も1800メールと高く空気が冷たく、土曜日は小雪が一日中降っていました。金曜日は女子のショートと男子のフリー、土曜日は女子のフリー、ダンスのショート、ペアのショートを観ました。初めての生観戦でした。会場は日本ほどお客の入りはなく、かなりがらんとしていましたが日本からの応援の方々が多くてびっくりしました。日本ではフィギュアは大人気なのですね。選手の方々も日本からこんなに応援してくれるファンの方々が来日してくれて心強かったことと思います。会場には日本人選手のバナーがたくさん張られていました。
女子のショートは浅田さん、村上さん、今井さんが出場しました。女子選手達は華やかで良いですね。コスチュームはそれぞれ個性的に作られていて見ているだけで目の保養になりました。テレビやユーチューブで見るのとは全く違ってきれいなんです。さて、女子ショートの試合ですが、浅田さんはトリプルアクセルに挑戦し、今期初めて競技会でランディングしました。両足着氷と、回転不足を取られてしまいましたが、スピードがありきれいなフットワークでしたし、1位でした。村上さんも良い演技で3位でスタートしました。
男子は高橋さん、町田さん、無良さんが出場しました。ショートは見てませんが、皆さん、良い出来でスタートしたそうです。無良さんが4回転-3回転のコンビネーションを決めて2位につけていたようです。フリーではカナダのパトリック・チャンさんが、4回転とその他のほとんどのジャンプをきれいに決め、流れるようなスケーティングで断トツの得点を出しました。いやはや、すごかったです。氷がけづれることが少なくて静かに滑り足元がきれいな選手だと思いました。日本の選手の調子はあまり良くなかったのかもしれませんが、頑張りが良く伝わって来ました。高橋さんは4回転が認められ良かったです。
女子のフリーでは、全米チャンピオンになったアシュリー・ワグナーさんが2位から順位を上げ、逆転優勝しました。ほぼノーミス演技で、完成度も高く美しい演技で、加点がいっぱいついたようです。ワグナーさんは去年ヒットした映画の「ブラックスワン」のサントラを使っていて、彼女のキャラにぴったりです。振り付け、特に腕の振りとかにバレエらしい工夫がしてあって他の選手とは違った動きで面白かったし、彼女の表情を見ていると女優さんが滑ってるのかと思う程で、とにかく演出が上手かったです。会場はスタンディングオベーションでした。今期の彼女は今までとは別人のようでした。コーチと環境を変えて正解でしたね。すごい練習をされたのでしょう。アメリカの女性選手は食生活をきちんとしないとすぐ太ってしまいますから、ダイエットも上手く行ったのだと思います。
技術的には私は高難度のジャンプに挑戦してプログラムも難しいものをこなしてる浅田さんの方がワグナーさんより上だと思いますが、今のルールがとにかく完成度を求めているものなので、勝つためにはうまく演技をまとめてアピールすることのほうが、上等策のように思います。そういう意味でワグナーさんは上手い戦略を取り優勝したのだと思います。浅田さんはフリーでトリプルアクセルがきれいに決まりましたが、回転不足を取られたようです。すごくきれいだったので認められなくて残念です。全体的なsolidさが必要なのでかもしれませんね。ジャンプを修正してる途中だそうなのでこれからもっと良くなるのではないかと思います。期待が膨らみました。
キャロライン・ジャンさんは総合で3位に入りました。彼女は14歳頃グランプリファイナルにもでていたのですが、毎年のルール変更に対応できず、しばらくは技術の見直しで低迷していたのですが、今年は復活しました。最後のパールスピンはとてもきれいでした。久々に彼女のすばらしい演技が観れて嬉しかったです。アメリカ人たちも彼女の復活を心待ちにしていたようです。フリーではワグナーさん以上のスタンディングオベーションでした。この試合の中で一番良かったのは、私の中ではジャンさんでした。彼女が本当に嬉しそうに演技してて、終わってからの表情がとても良かったです。
スタンディンオベーションでは、ジャンさん、ワグナーさん、浅田さんの順でお客さんの歓声が高かったです。ジャンさんは点数的には3位でしたがもっと良い点数をもらっても良さそうな気がしました。浅田さんは2回世界選手権で優勝した選手であり、アメリカでも注目を集めていて大人気という印象でした。
標高が高いので私なんかちょっと走っただけで息が「ハーハー」したくらいですから、選手の皆さんは体力は申し分ないとは言え、かなりハードな試合だったと思われます。中国の有望な男子選手は高山病(?)でフリーの終了後酸欠症状を起こしていましたし。大変な場所で行われた試合だったんです。その中でしっかりメダルを獲得できたってことに頭が下がります。
日本から大勢のファンの方々が応援にいらしてました。私と主人は自宅のデスクに飾ってあった小さな日米の国旗を持参し、会場でこじんまり振っていました。それを見かねてある日本人女性が、大きな日本の国旗を持っていらっしゃったのですが、一緒に持たせてくれました。皆さん、日本選手の応援はもちろんのこと、各国の選手の応援もしておられました。他国の国旗を持参されてですよ!選手が転んでも拍手や掛け声で、選手達は失敗した後も諦めず勇気をもって演技できるんじゃないかなって思いました。応援の力って大きいですね。
今回の生観戦で思ったのは、競技場での観客と選手の一体感っていうのは感動的だなっていうことです。ユーチューブでは到底体験できない感覚でした。いつかまたフィギュアスケートの生観戦ができるといいなと思います。
引き続き、フギュアスケートなんですけど、アメリカのInternational Figure Skatingの最新号に伊藤みどりさんの自伝本の紹介も掲載されていましたので、訳してみました。
これも自己流ですので、ご了承下さいまし。
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ついに!日本のフィギュアスケートのアイコン、伊藤みどりの自伝が出版された。
現在、日本語での出版のみなので、残念ながら英語圏のファン達はこの本が読めない。しかし、ファンの需要が高ければもしかして英訳本が出版されるかもしれない。
「トリプルアクセルの先へ」は3部構成だ。第1章は伊藤のアスリートとしして成し遂げた経歴が詳しく掲載され、ブライアン・アーサー氏やデイヴィット・ウィルソン氏ののコメントも載っている。ウィルソン氏は伊藤の現役時代は、何年もの間、コリオグラファーを努めたのだ。
第2章では選手引退後のこと、ショー・スケーターやコメンテーターとして活躍した時代を語り、アマチュアやプロのスケーターを経て得た個人的な教訓を詳しく記載している。
最終章では、2011年に開催された国際スケート連盟のアダルト大会への参加と、そのプレゼンテーションについて語っている。
伊藤は国際大会に参加するためどれほどの練習と努力が必要だったか、どれほど大会に参加するのを楽しみにしていたかを読者と気持ちを共有ししたい。優勝は二の次だった。
とにかく、私が伝えたいのは、この本は伊藤のフィギュアスケートというスポーツ捧げる情熱を未だかつてないほど強く証明しているという事実だ。
多くの伊藤のファンも同じだろうが、私はソファーに丸まってこの本を読みたい。日本語がわかったらどんなに嬉しいことか。
By Malanie Hoyt
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伊藤みどりさん、世界中にファンがいますね。彼女のトリプルアクセルは本当にすごかったです。
私なんか、あのころは欠かさず試合をテレビで観てましたから。
それでもこの記者さん、自分は読めない日本語の本のアピールをするなんて、相当、伊藤みどりさんのファンなんですね。
本当に英訳本が出版されるといいですね。
アメリカ人、喜ぶと思います。
アメリカの有名なコメンテーター、浅田選手がトリプルアクセルを飛ぶたびに、「ミドリ・イトウ」の名を出しますから、年配のファンはよくご存知だと思います。
私はいつか入手できるなら、日本語の本を読みたいです。
来週から新学期なので、今週いっぱいはリラックスしています。
趣味のフィギュアスケートの情報収集をしてます。
フィギュアスケートは2005年の浅田真央選手がグランプリファイナルに出場して以来、日本人選手を主に応援しています。
最近はアメリカ選手やアメリカで練習している選手、各国の有望選手も応援しています。
要するにオタクなのかもしれません。
あいにくアメリカではフィギュアスケートの生放送がなく、人気の試合が終了後、VTRをかなり編集してから放送します。
お陰でリアル感のない試合が楽しめます。
それでもこの辺ではケーブルテレビでも放送されない試合が多く、日本人選手の活躍はインターネットのニュースやユーチューブを観て感動するという次第です。
やっぱり試合をフルで観たいので去年から1年分の世界規模のフギュアスケートの試合観戦券を買いまして、解説なしで官選しております。
前置きが長くなりましたが、今週、購読中の「インターナショナル・フィギュアスケーティング」という雑誌が届きましたので、今、注目されている、ロシアのElizaveta Tuktamysheva(エリザヴェータ・トゥクタミシェーヴァ)というジュニアのトップ選手の記事を紹介してみたいと思います。
Tuktamysheva選手、14歳ですが、今期はグランプリシリーズで2優勝しファイナルにまで進出しています。
プルシェンコ選手を育てたミーシンコーチについていて、7歳の頃にダブルアクセルを飛び、その1年後にはトリプルアクセルを飛んだそうです。
メインコーチのVeretennikova氏曰く、「リーザはとにかく頑張る子で、一生懸命練習するの。私は一度も練習を強制したことがないのよ。彼女はいつも私にくっついてきて質問するわ。」
トリプルアクセルは練習で飛んではいますが、今は他のエレメンツを安定させることが先決で、今試合に組み込む余裕はないそうです。
しかし、安定した演技が出来るようになればいつでもトリプルアクセルをプログラムに組み込めるし、プログラムを変えることは決して遅れを取ることにはならないですから、と話しています。
Tuktamysheva選手は平日は午前と午後に約2時間ずつ練習するので普通に学校に行く時間がなかなか取れないのが辛いようです。
さすが旧共産圏ですね。学校も休んで競技に集中させるところは。選手もそういうものだって、腹をくくっていうるというか。
日本の選手は学校に通って、それ以外に練習時間を作っているはず。
去年、Tuktamysheva選手の演技を観ましたが、14歳とは思えない貫禄と技術の持ち主だと思いました。記事のインタビューに、自分がパーフェクトに演技するなら優勝する自信がある、と淡々と答えてるのが頼もしいです。
勝負師にはこういった度胸が必要なんでしょうね。
トリプルアクセルは今は日本の浅田選手しか飛べない技だと思っていましたが、Tuktamysheva選手がプログラムに入れてきたらすごいですね。
早く観たい気がします。
他にもロシアの若手はソチオリンピックのメダル候補がごろごろしていて、これからの成長が本当に楽しみです。